部活動で成長 学校一丸
~2010年5月9日:琉球新報記事より~
豊見城高が3年計画
豊見城高校(儀間清隆校長)は2009年度から3年計画で、運動部活動活性化による魅力ある学校づくり「BU-UNION PROJECT(部ユニオンプロジェクト)」を進めている。 6日には同校体育館で、19運動部の部員ら約180人による「ペアキック大会」を開催し、これまでのトレーニングの成果や団結力を、楽しみながら競い合った。
19運動部180人が競技会
プロジェクトでは、競技力向上と同時に、総合的な”人間力”を鍛えようと、地域での奉仕活動や定期テスト前の合同勉強会、栄養学の講習会、外部のスポーツトレーナーによる講習会などを展開している。
生徒達は今年2月、スポーツトレーナーによる講習会で「腹横筋」「骨盤底筋」など体の深部の筋肉を鍛える「コアトレーニング」を学び、各部ごとに実践してきた。 今回の大会は、その成果を生徒に体感させるために計画された。
生徒たちが挑戦したペアキックは、2人1組で畳の上に向かい合わせに座り、足の力で相手を押し倒す”足相撲”のようなもの。 トーナメント方式で全員が参加。 勝ち進む部員に、各部の仲間たちが盛大な拍手と声援を送った。
男子で優勝した柔道部3年の伊良波波長君は「カの入れ具合が難しかった。 日ごろから腹筋や背筋を鍛えておかないといけないと思った。」と強調。 女子で優勝したバスケットボール部2年の並里愛さんは「バランス感覚と腹筋の力が必要だった。 2月からコアトレーニングを取り入れてきた成果だと思う。」と語った。
同プロジェクト研究主任の照屋拓己教諭は「1クラブだけでなく学校が一丸となって目的を達成することが大切。 競技だけでなく、勉強も地域とのかかわりもすべて大事にし、豊かな心と体と知識の三つを身に付けて欲しい」と力を込めた。
同校は09~11年度、県教育庁から体育・スポーツ推進の研究指定を受け、同プロジェクトを進めている。
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