過去の記録
沖縄勢初勝利&初ゴール (第55回全国高校サッカ-選手権)
昭和52年1月2日:西が丘サッカー場

第55回全国高校サッカー選手権大会
1回戦
豊見城 2(前半2-0 後半0-0)0 日大山形
得点者
名城政健(9分)
下地裕喜(36分)
豊見城 16強進出

風も無くよく晴れわたった正月の陽も、寒さが苦手の豊見城に味方したようだった。
前半9分、ゴール前の混戦から、名城がけり込んで先制した。 豊見城は勢いづいた。 が、追加点のないまま攻防を繰り返した29分、手痛いPKの反則をとられてしまった。
屋比久監督は’’これで同点か’’と思った。 ’’いいぞ、あとをがんばってPK戦にまでもっていこう’’- そう語りかけるかのようにつぶやいて、ゴールへ目をこらした。 ベンチで見守る冨里、国吉、新里、親泊(以上2年)、平良(1年)らの控えの選手も祈る気持ちだった。
その祈りが通じたのか、キッカーのボールはバーに当たり、GK大城が、はね返ってきたところをがっちりかかえこんだ。 ピンチを防いだ大城は161cmと大会一のチビッ子だが、懸命に背を伸ばしジャンプし、日大山形のシュートをおさえた。 彼の闘志が全員の野性を呼び起こした。
36分、逆襲から比嘉がバックパスではたき、すぐ逆サイドへ振り、瀬長が下地の走り込みをよく見ながらアタマで足元に落とした。 それを下地がゴール左スミへ見事に決めた。
試合後、比嘉は「みんなの押し上げがよく、周囲は味方ばかりで、どこへでもパスを出せた」と語ったが、その言葉が豊見城の勝利を裏づけていた。
豊見城のシュートは前後半5本。一方の日大山形は30本。うち3本がポストに当るなど不運な日大山形だったが、ボールをキープしながらもハーフからの組み立てをせずに攻めあせったのが敗因である。
2-0と勝利を飾った豊見城イレブンは、グラウンド中央に整列して、校歌の流れるうちにメインポールへ高々とのぼる校旗をキラキラする目でみつめた。
~写真と文章はサッカーマガジン 昭和52年2月25日号より~
記念すべき沖縄勢初勝利は、昭和52年1月2日・豊見城高校
注目の沖縄勢初ゴールは、名城政健さん(10期生)

1回戦
豊見城 2(前半2-0 後半0-0)0 日大山形
得点者

名城政健(9分)
下地裕喜(36分)
豊見城 16強進出
風も無くよく晴れわたった正月の陽も、寒さが苦手の豊見城に味方したようだった。
前半9分、ゴール前の混戦から、名城がけり込んで先制した。 豊見城は勢いづいた。 が、追加点のないまま攻防を繰り返した29分、手痛いPKの反則をとられてしまった。
屋比久監督は’’これで同点か’’と思った。 ’’いいぞ、あとをがんばってPK戦にまでもっていこう’’- そう語りかけるかのようにつぶやいて、ゴールへ目をこらした。 ベンチで見守る冨里、国吉、新里、親泊(以上2年)、平良(1年)らの控えの選手も祈る気持ちだった。
その祈りが通じたのか、キッカーのボールはバーに当たり、GK大城が、はね返ってきたところをがっちりかかえこんだ。 ピンチを防いだ大城は161cmと大会一のチビッ子だが、懸命に背を伸ばしジャンプし、日大山形のシュートをおさえた。 彼の闘志が全員の野性を呼び起こした。
36分、逆襲から比嘉がバックパスではたき、すぐ逆サイドへ振り、瀬長が下地の走り込みをよく見ながらアタマで足元に落とした。 それを下地がゴール左スミへ見事に決めた。
試合後、比嘉は「みんなの押し上げがよく、周囲は味方ばかりで、どこへでもパスを出せた」と語ったが、その言葉が豊見城の勝利を裏づけていた。
豊見城のシュートは前後半5本。一方の日大山形は30本。うち3本がポストに当るなど不運な日大山形だったが、ボールをキープしながらもハーフからの組み立てをせずに攻めあせったのが敗因である。
2-0と勝利を飾った豊見城イレブンは、グラウンド中央に整列して、校歌の流れるうちにメインポールへ高々とのぼる校旗をキラキラする目でみつめた。
~写真と文章はサッカーマガジン 昭和52年2月25日号より~
記念すべき沖縄勢初勝利は、昭和52年1月2日・豊見城高校
注目の沖縄勢初ゴールは、名城政健さん(10期生)